新型コロナ感染後 しばらくは防御が大事
街中では、一部の方がマスクを外している姿も見られます(特に高齢者)
感染者数のみがテレビに取り上げられ、感染後の情報が分かりにくくなっています。
ですが、最近、新型コロナウィルス感染後の方が入院依頼が来るようになりました。
ほぼ症状が改善した方と肺の機能が著明に悪くなった方がいます。
その中で改善しなかった方の一例をお伝えします。
あくまで、知ることによって防御の重要性が分かっていただけることに焦点を当てています。
高齢者もそうですが、40代でもかなりの悪化したケースがあります。
⭐️40歳代の男性で基礎疾患は高血圧のみ
今年の夏頃に感染後、しばらくしてから急激に呼吸機能が悪化しました。
その後、検査ではウィルスは陰性となっていたようです。
しかし、呼吸機能は改善せず、常に酸素投与が必要となっていました。
※私たちが吸っている酸素は約20%の濃度ですが、この方は40%という通常の倍でなんとか酸素が維持できている状態です。
特に体を動くと筋肉を使うため、酸素をより消費しやすくなります。
どうしても酸素を減らしたい時はお薬で寝かせる場合もあります。
仰向け(上を向いて寝る)から横向きになるだけでも、血液の中の酸素がかなり下がります。通常であれば、全く下がらない運動量です。
皆さんの体で言うと、マラソンを常にダッシュしている時よりも苦しい状態が、ベッドで横向きになる強さと同じくらい(もしくはそれ以上)です。
しかもこれが通常の酸素の倍を入れての状態です。
この状態が数ヶ月継続しています。現時点で改善の見込みはないそうです。
救急病院では長く入院できないため、うちのような療養病院に入院します。
多分、ずっと入院することになるかと思います。
ワクチンを接種した後であれば、ここまで悪化しなかった可能性があります。
ただ、誰にも分かりません。
これから3回目のワクチンが開始されますが、打って終わりではありません。
しばらくは感染防御が必要です。
もう少し、気をつけてくださいね。
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